【官能小説】×××教師の拭えない過去

3日連続更新でお届けする「×××教師があなたと出会うまでの話」——
物語を読み進める事で彼女のコトがより知れる…かも?
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あの夜のことを思い出すたび、身体の奥が疼く。
けれど、もう戻りたいとは思わない。
あれは、焼けつくような熱で、同時に、私の自由をじわじわと焼いていく火だった。

英雄(ひでお)と出会ったのは、二十四のとき。
教師として初めて担任を持ち、クラス運営に心をすり減らしていた頃だった。

夜まで仕事がかかって、帰り道に立ち寄ったコンビニ。
レジに立っていた彼は、寝癖まじりの髪に、よれたTシャツ姿。
なのに、私の顔を見るなり、ふと笑ってこう言った。

「先生、疲れてる顔してんな。ガキどもにイジメられた?」

冗談まじりの軽口。それが、なぜか胸の奥にスッと入ってきた。
職場の大人びた空気に疲れていた私は、こういう無神経さに、逆に救われたのかもしれない。

交際は早かった。出会って一週間後には、彼の部屋に泊まっていた。

その夜のことは、いまでも鮮烈に覚えている。

「こっち、来いよ」

無造作に引き寄せられた瞬間、私は心のどこかで「拒めない」と悟っていた。
ワイシャツのボタンを片手で外しながら、唇を喉元へ滑らせる。
優しさなんてなかった。ただ、ひたすらに熱くて、乱暴で、強引だった。

「……お前、もう、濡れてんじゃん」

そんなふうに笑われたのは初めてだった。
恥ずかしいはずなのに、くすぐったくて、悔しいくらいにゾクッとした。

脚を開かされるたび、理性が遠のいていく。
まるで獣に喰われるようだった。
けれど当時の私は、それを「求められてる証」と思っていた。

同棲してから、彼の素顔は少しずつ露わになっていく。

最初は小さな違和感だった。
「今日、どこ寄ってたの?」
「なんで男の話すんの?」

笑いながら聞いていたのに、少しずつ、口調は変わっていった。
LINEの返信が遅れただけで怒鳴られた夜もある。
そして、ある日──私のスマホの通知が鳴ったとき、彼は無言でロックを解除して見始めた。

「お前さ、男とこんなLINEしてんの、俺がバカみたいだな」

「は? なに勝手に見てんの……!?」

「見られて困ることあんのかよ」

怒鳴り声。
その声と同時に、私の腕を掴む手が強くなった。
その瞬間、私は「やめて」とすら言えなかった。

その夜も、彼は私を抱いた。
怒りの残滓をまとったまま、身体を押し倒してくる。
舌を深く差し入れて、口の中の空気まで奪われそうだった。

「他の奴に、こんな顔、見せてんじゃねぇぞ」

その言葉と一緒に、彼の手が私の喉を軽く締めた。
痛みより、屈辱が先に走った。
でも、身体は──たしかに反応してしまっていた。

決定打は、あの痣。

左頬の薄い青みを、メイクでどうにか隠したつもりだった。
でも職員室で、同僚にふと心配されたとき、自分でも驚くほど言葉が出なかった。

「……あ、ちょっと、ぶつけただけで」

誰に言い訳しているのか、自分でもわからなかった。

その夜、私は静かに決めた。
このままじゃ、私は壊れる。
彼がシャワーを浴びている間に、財布とスマホと下着をトートバッグに詰めた。
タオルの音が止まる前に、玄関のドアを開けていた。

冷たい夜風が、なぜか温かく感じた。

いま思えば、あの熱は「愛」なんかじゃなかった。
行為の激しさも、欲望の証であって、心はどこにもなかった。

それでも、肌が覚えている。
髪を掴む手の強さ、噛まれるようなキス、喉奥をくすぐる吐息──
人間の記憶は、都合よく快楽だけを残すから厄介だ。

でも、私はもう振り返らない。

あの夜の熱は、私を焦がし、黒く、脆く、崩していった。
教師として教える側であるはずの私は、愛を教わるどころか、消耗させられていた。

それを、「恋」と呼ぶには、あまりにも、冷たすぎた。

第1章の特典コード:secret1
入力期限:6月30日まで

DATE : 2025.07.10